2012年5月11日金曜日

『ロボット』:インドのやりすぎた衝撃的な映画

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映画『ロボット』予告編


 予告編だけみても面白いというか、それよりも「バカバカしい」というか、なんとも名状しがたい映画。
 

NIKKEI TRENDY 2012年05月11日
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20120510/1040904/?ST=life&P=1

「ありえねぇ!」と思わず突っ込みたくなる最強インド映画!

 今を遡ること14年前の1998年6月に日本で封切られ、空前の大ヒットとなり社会現象化。
 インド映画旋風を巻き起こした『ムトゥ 踊るマハラジャ』。この作品で主人公を演じていたラジニカーント主演の最新作がこの『ロボット』だ。

 インド映画としては破格の37億円という製作費を費やし、ハリウッド以外の映画としては異例の100億円という世界興収を記録。
 日本でもすでに、公開前から話題沸騰。
 4月半ばには、全国の映画館スタッフが選ぶ、これから公開となる映画の洋画部門で堂々1位に選出されるなど、注目が集まっているこの映画を紹介しよう。

のっけから、やってくれちゃうのがスクリーンいっぱいにドアップで映し出される「スーパースター ラジニ(SUPER STAR RAJNI)」の文字。
 そう、ラジニことラジニカーントは、愛称に「スーパースター」と入るくらいの大スターなのだ。



 
■高性能ロボットに人間の心が加わり暴走!?

 物語は、ロボット工学の専門家バシー博士(ラジニ)が10年におよぶ研究の末に、あらゆる知識を吸収して応用するスキルを備えた二足歩行の高性能ロボット・チッティ(ラジニ)を開発するところから幕を開ける。

 それは人類にとって画期的な発明となるはずだった。
 しかし、教え子のバシー博士に先を越され、内心悔しい思いをしていたボラ教授から、不完全さを指摘されたチッティは改造を余儀なくされてしまう。

 チッティに足りないもの、それは人間の心。
 そこでバシー博士はチッティに人間の心や感情を理解するプログラムを埋め込むが、その結果、チッティはバシー博士の恋人サナ(アイシュワリヤー・ラーイ)を好きになってしまう。
 さらに、そんなチッティの心の隙間を利用したボラ教授によって、殺人マシンへと改造されてしまったチッティは、勝手に自分の分身を量産し、街を破壊。刃向かう人々を次々となぎ倒していく。

■“吉幾三”似のスーパースター、ラジニや美貌のアイシュがスゴイ

 本作の見どころの1つが、スーパースター、ラジニの存在。
 ロボットを発明するバシー博士と発明されたロボットの1人2役を演じているが、1949年生まれと還暦を過ぎていながらも彼は、とにかくパワフルなのだ。

 ラジニは警察官を父に持ち、ホテルのポーターや大工などの仕事を経て、バスの名物車掌をしていたときに、その噂を聞きつけた監督に見出されて映画界入りした庶民派スター。
 『ムトゥ 踊るマハラジャ』の頃から吉幾三に似ている、いや、小林旭だなどと言われてきた、一見するとフツーのおじさんだ。
 が、顔だけのイケメンとは違って、スターの風格を備えており、映画を見終わる頃には「やっぱりスーパースターなんだよな」ときっちり納得させてくれるタイプで、この映画でも善と悪、人間とロボットの相反するキャラを見事に演じ分けている。

 男優はダサイが女優は美しいのもインド映画の定石。
 本作でもその定石は踏襲されており、ヒロインのサナ役をハリウッド映画『ピンクパンサー2』にも出演しているアイシュワリヤー・ラーイが演じている。
 ちなみに彼女の愛称は「アイシュ」で、1994年に見事ミスワールドに輝くなど、正真正銘の美貌の持ち主。



 もちろん、インド映画ならではの、唐突に始まる歌と踊りも健在だ。
 今回はロボットということで、テクノっぽい衣装を来たラジニとアイシュが歌い踊るシーンが見られる。大きめなアイシュの胸の谷間も必見だ。

■2人以上で見に行って「ありえねぇ!」と突っ込みを!

 が、何と言っても最大の見どころはラスト40分、怒濤のように押し寄せるバトルシーン。
 バシー博士対チッティとその分身たちがバトルを繰り広げるのだが、バシー博士がラジニなら、チッティも分身もみなラジニが演じているので、スクリーン中にラジニが増殖しているというありえない世界が展開していくのだ。

 それだけでも突っ込みどころ満載なのに、チッティと分身たちが組体操のように一丸となって、球形になったり、ドラゴンになったり、巨人になったりと、『トランスフォーマー』顔負けのトランスフォームを披露。はては、『スター・ウォーズ』に登場するライトセーバーのような武器まで登場するのだ。

 まさに「キング・オブ・インド映画」。
 とにかく観客を楽しませてくれる作品。
 できれば2人以上で見に行って、「ありえねぇ!」なんて突っ込みながら楽しんでもらいたい。

 なお、多くのインド映画は尺が長いため、途中、休憩をはさんで上映するのがインド風。
 本作もオリジナル版は3時間近くあるそうだが、ここは日本。シネコンなどでの上映も意識し、139分に短縮した日本版での上映となっている。
 映画公式サイトでは、短縮されていない完全版の上映実現に向けたキャンペーンも行っているので、興味がある人、完全版を見たい人は、そちらもチェックしてみてはいかがだろうか。

『ロボット』
監督:シャンカール
出演:ラジニカーント、アイシュワリヤー・ラーイ
配給:アンプラグド
公開日:5月12日より渋谷TOEIほかにて全国公開
『ロボット』:公式サイト




インドのやりすぎた衝撃的な映画(予告編)
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20120510/1040904/?ST=life&P=1

● すごーく長い予告編
  これだけみてもう十分となることうけあい。




 【しょうしょう、お時間を】 



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