2012年5月6日日曜日

『美しき宇宙(超ひも理論)』

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美しき宇宙(超ひも理論):統一理論への道
第1回アインシュタインの見果てぬ夢
http://www.youtube.com/watch?v=D7BevismUQ4&feature=related



 宇宙はビッグバンからはじまった、ということにになっている。
 ビッグバンが起こるにはそこに「あるものが有った」からだ、原因があったからだ、ということになる。
 それは極限までに小さく、極限までに重たく、当然光は出てくることができないブラックホールの極限倍のものである。
 例えるなら黒ゴマの一粒がどんどん重たくなって、そのうち太陽と同じの重さになり、さらにはその数兆倍の重さになったものといったところだろうか。
 小さなゴマの粒が太陽の数兆倍の重さをもったらどうなるのか。
 これが破裂してビッグバンになったといわれる。
 あるものがあるから起こるので、なにもなければビッグバンは起こらない。

 すると、そのあるものはどうしてあるのだ、ということにもなる。
 最初のゴマはどうしてあったのだ、という疑問が出てくる。
 宇宙をいわゆる物理の宇宙ではなく、ものの始原と考えると、あるものがあったからにはそのあるものの宇宙がそこにあったということになる。
 つまり「無から有は生まれない
 はじめに神があった、という説明では神はどうしてあったのだ、という問が出てきてしまう。
 神ははじめもなく終わりもなくあった、とするとそれは「そう思い込もう」ということで、「宗教信仰」になってしまう。
 
 つまり人間の知る宇宙はビッグバンから生まれた。
 しかし、人間の知らない宇宙はその前に存在していた、ということになる。
 ということは、ビッグバンはすべての始原ではなく、今住んでいる宇宙の始原であって、長い時の流れの一部分にすぎないということである。
 言葉でいうと、人間の知るすべてはビッグバンから生まれた。
 人間の知らないすべては、知ること不能の流れの中で、知ること不能の中にあった。
 その始原は知ること不能である、ということになる。
 人間の努力はどこまでいっても、ビッグバンの向こうには行かれない、ということである。
 言い換えると「ビッグバン」とは人間の思考の限界として作用しているものということでもある。
 ということはビッグバンの向こうには「存在が存在する」ことだけは確かだということである。
 「すべてはビッグバンから始まった」というのは大ウソということである。


美しき宇宙(超ひも理論):統一理論への道
第2回"ひも"の振動が万物をうむ
http://www.youtube.com/watch?v=Psfn6fB67Xo&feature=relmfu


美しき宇宙(超ひも理論):統一理論への道
第3回驚異の高次元空間
http://www.youtube.com/watch?v=m5vytkPuMSE&feature=relmfu


 さて、超ヒモ理論とは何か。
 簡単に言うとこうなる。

 超ひも理論とは物質の究極の要素は「粒子」ではなく「ひも」であるというものです。
 宇宙を構成するすべての粒子はさらに小さい「ヒモ」とよばれるものでできている。
 すべての粒子は「ヒモとよばれる振動する小さなエネルギーの糸」で作られている。
 そしてこのヒモの大きさは、原子一個を太陽系全体と考えたときに、ヒモ一個のサイズは一本の木の大きさほどであるとするほどに小さいものである。


 日常的科学の教養ではとてもついていけないレベル。
 私が習ったころはカオス理論すらまだなかった。
 いまでは「超ヒモ」である。
 「あなたの知識では理解できません」と言われているようなもの。
 でも、ちょっとでも先端の思想にふれようと思うなら、この映画はなかなか面白い。
 特に、「3/3」はこれから宇宙はどう研究されるかがテーマで、この映画のクライマックス部分です。
 ほかはみないでもいいが、ここだけは見ておいたほうがいいです。
 少しお利口さんになれます。


 無からはビッグバンは生まれない、と書いたら次のビデオがあった。
 簡単にいうと「ビッグバンの向こうは?」ってことになる。
 つまり、ビッグバンの向こうに宇宙があった、ということになる。
 ビッグバンは始原ではなく、結果に過ぎなかった、ということになる。
 最初のゴマを「宇宙のタネ」と言っている。
 宇宙のタネは無数にあり、そのうちのあるものが宇宙に変化する。
 無数にあるということは宇宙は無数にあるということでもある。
 なんだか、後付けみたいな理論がどんどん出てくる。

【ビッグバンの向こうは ?】

宇宙の果てを求めて 1/3
http://www.youtube.com/watch?v=LRCNj0ndhsg&feature=related

宇宙の果てを求めて 2/3
http://www.youtube.com/watch?v=RTClfwIalU8&feature=relmfu

宇宙の果てを求めて 3/3
http://www.youtube.com/watch?v=2D12p76SOrc&feature=relmfu

宇宙の前には何があったか? [インフレーション理論]
http://www.youtube.com/watch?v=dx-F0ipAE8c&feature=related


 じわじわとのめり込んでいっている。
 適当なところで逃げ出さないと。
 

宇宙論1/5 [あなたの知らない宇宙]
http://www.youtube.com/watch?v=8kV7BDZB2mM

宇宙論2/5
http://www.youtube.com/watch?v=AgCZI3jw4r8&feature=relmfu

宇宙論3/5
http://www.youtube.com/watch?v=krjwidWf2nI&feature=relmfu

宇宙論4/5
http://www.youtube.com/watch?v=vatmj9xa4eY&feature=relmfu

宇宙論5/5
http://www.youtube.com/watch?v=rW11oPByYlE&feature=relmfu


 この「宇宙論」のまとめをピックアップするとこうなる。

 膜宇宙(注)は「11次元」を波打ちながら動いている。
 この膜宇宙はそれぞれ全く違った物理法則を持つ無数の宇宙として存在している。
 私たちの世界は11次元に無数にただよう膜宇宙の一つにすぎない。
 2つの膜が衝突すると、衝突で生まれたエネルギーが物質に変化して、いまある宇宙が誕生した。
 この衝突がビッグバンである。
 ビッグバンはひっきりなしに起こっており、他のたくさんの宇宙と共存している。
 それは泡の海に浮かぶ、一個のちいさな泡のようなものにすぎない。

(注).ブレーンワールド(膜宇宙、braneworld)またはブレーン宇宙論(brane cosmology)とは、
 『我々の認識している4次元時空(3次元空間+時間)の宇宙は、さらに高次元の時空(バルク、bulk)に埋め込まれた膜(ブレーン、brane)のような時空なのではないか』
 と考える宇宙モデルである。
 低エネルギーでは(我々自身を含む)標準模型の素粒子の相互作用が4次元世界面(ブレーン)上に閉じ込められ、重力だけが余剰次元(5次元目以降の次元)方向に伝播できる、とする。


 11次元というのはちょっとわかりにくいが、だいたいのところはイメージできる。
 たとえば、小さい頃天井を見上げて、あの後ろにある天井裏の米粒ほどの空間が、この今住む宇宙ではないだろうかと思ったことは誰でもあるだろう。
 天井裏米粒内部で測られる1億年が、この家の1秒に当たるとしたら、人間宇宙の100億年とはこの家の持ち主にとって100秒にしかならないのではないだろうか。
 あるいは、いま居る空間には無限の亜空間があって、それは第一霊界、第二霊界、第三霊界----であって人間は第99霊界にあたり、この各霊界に住む人 間は全く異なる物理法則によって互いに干渉することなく通り抜けられ、同じ点を99種の人間が行き交って入るかもしれない、なんて考えたことはないだろうか。

 こうなるともう物理学ではあるまい。
 SFのほうがわかりやすい。




 【しょうしょう、お時間を】 



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